2020.01.30暮らし

形見を捨てられてショックです。

５６歳：女性（二黒土星じこくどせい）

私の母は10年ほど前、他界しました。
母は姉と２人暮らしだった為、家は姉が住み続ける事になり、相続も姉がしました。

家財道具もそのまま姉が使う事になったのは特に構わなかったのですが、母が着ていた洋服やコートなどを形見として、私にも分けてもらう事になっていました。 コートが２枚と、ブラウスが何枚かだったと思うのですが、私の家は収納する所が少ないので、そのまま置いてもらっていました。

先日、娘が成人式を迎え、母にも見せたかったなと思った時、ふと形見の事を思い出し、久しぶりに見てみようと思い姉に連絡しました。
すると「そんなのあったかしら？終活の為にこの前いろいろ処分したので、もう無いかも知れない。」と言うのです。

後日、姉の家に行ったのですが、母のタンスなどいろいろな物が無くなっており、そこに入れていた形見も処分されていました。
勝手に捨てた事に怒りしかなく、文句を言いましたが「仕方ないでしょ。」の一点張り。

母の形見を、姉に捨てられるなんて思ってもいませんでした。ショックが大きく今思っても涙が出てしまいます。

私が亡くなった時は、それを今度は娘に渡すつもりでいたのにと思うと、我が姉ながら、今回は許せない気持ちでいっぱいです。

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お母様はわかってくれますよ。

その気持ち、お察しします。悲しい思いをされましたね。

今日まで「悲しみ」と「悔しさ」がベースでしたので、そろそろ考え方のベースを増やして、しっくりくるところで気持ちを落ち着けても良いかなと思います。

悪役をお姉様が引き受けてくれたと思って

お姉様の家は貴女にとっては実家的な位置かも知れませんが、形式的にお姉様の名義な訳ですから、１０年くらいお姉様の収納を借りていた事になります。

また、貴女ご自身がその形見の存在をずっと忘れていらっしゃったのであれば、同じくお姉様も忘れていても無理はありません。

お母様の形見として持っておきたかったのであれば、ご都合もあったでしょうが、やはりご自宅で保管された方が良かったと思います。思いと行動が少し合っていなかったかなと感じます。

もう１つ。
意図せず、お姉様は貴女の一番苦手な事を引き受けてくれたと思いませんか？

二黒土星の方は、すごく物を大切にします。
また、どちらかと言えば古風な考えの持ち主です。「母の形見を私が大事にして、次は私から娘へ」と言う思いは実際にあったと思います。

では果たして、そのコートやブラウスを着て出かける事は出来たのでしょうか？
デザイン、生地、体型など、今の貴女が来て似合うものだったか・・・。

恐らく難しかったのではないかと思います。
日常遣いが難しいとなれば、ご自宅のスペースが限られたクローゼットでは、若干邪魔に感じてしまうかも知れません。
「でも、形見だから。」とそのままクローズ。
そして、月日は流れ・・・。
行く行くは娘さんに託す訳です。
果たして、娘さんはその洋服を「形見」と認識するのでしょうか？

いつも申し上げますが、私は何でも捨てるのが良いとは思いません。
ただ、使わない物を「とりあえず」で置いている事は、物に対して失礼ではないかなぁと感じます。
物が役を終えた時、きちんと処分する事は、最後の思いやりと思うのです。

物の役目を果たさせる事が苦手な貴女の代わりに、お姉様が悪役を引き受けてくれた訳です。もちろん、お姉様は無自覚ですし、悪役扱いすると怒るかも知れませんが、そう思うと少し気持ちが楽になりませんか？

いずれにせよ、貴女の思いや気持ち、お母様は分かってくれているので安心して下さい。
貴女があまり悲しむと、きっとお母様も「私が処分しておけば良かった。」と思ってしまいます。

優しい貴女を微笑ましく見てくれているはずですので、安心して笑って過ごして下さいね。

（2019年2月回答）

ご相談者様には実際にお会いし、ご提供いただきました生年月日等々の情報とその方がお持ちの空気感や私の経験、関係協力先からの情報、及びあらゆる感（笑）などに基づきご回答させて頂いております。