2024.09.24かくかくしかじか
【来た老後と来たる老後】その③老後の為に必要な事を考えてみた
~その③老後の為に必要な事を考えてみた~
さて、抜粋版エンディングノートをいつ渡そうかなと考えていたある日。
家族そろった場面で義父から「そろそろエンディングノートを買って、何をどうしておくか書かないといけないと思っている。」と打ち明けられました。
「そうか。お義父さんも準備しておこうと一人暮らしの家で考えたんだな。」と思うと、ちょっと切なくもなりました。
「エンディングノートはちょっと細かすぎて書くのが大変だと聞くので、お義父さんに教えてもらいたい事を抜粋した紙を後日持ってきますね。」と伝えると「それがいい。では、そうしてもらおう。」と笑顔で言ってくれました。 本当は、その場に抜粋版エンディングノートを持ってきていたのですが、あまりにタイミングがよすぎるのもどうかと、この日は持ち帰る事に。
次、会う時に「なぜ、この事が知りたいのか。確認が必要なのか。」を話して渡そうと思っています。
以上がエンディングノート買ってから現在までの事です。
買う前から抜粋版を作るまで、謎の達成感と疑問とを繰り返す事、およそ2ヶ月。
義父にはまだ渡せていないので、状況は変わってないのですが、2ヶ月前に比べると私の思考は随分とクリアになりました。
今回、老いにまつわるいろいろを考えながら「エンディングノートって気軽にわたせるのもではないな。」と言う事と「先も大事だけれど、今はもっと大事である。」と言う事に気付かされました。
エンディングノートは、病気になった時の事やお墓の事など様々な事が確認でき便利ですが、割とデリケートな項目も。
子として知っておくと安心な事柄がたくさんありますが、まずは親が「自分の事について伝えておかなければ。」と考えているかどうかを確認し、そこがまだであれば、その必要性を理解してもらう働きかけから始める方がいいのかなと思います。
また、親ではなく自分のエンディングノートを書いてみようと思っている方も、まずは買って自宅でゆっくりみてみましょう。伝える事柄が整理でき、「これから」の役に立つと思います。
「でも、買っても結局親と話さないかも?」「私、書かなさそうだなぁ。」と思う方もいらっしゃるでしょうが、それでも良いのです。
「親(私)がいなくなった後、どうしよう?」「何をどうしておけばいいのかしら?」と漠然と考えるより、「なるほど。そう言う事を知っておく(伝えておく)必要があるのね!」と何か1つでも分かれば充分。
知らないと言う事は不安を大きくします。少しでも疑問がわかる事や知る事で、自分の思考=心が明るくなり、気持ちが楽になるものです。
世の中「人生100年時代。一体いくら貯金がいる?」「〇〇才までは働けるか?」など、
先を見越した様な情報が溢れています。
それを見聞きした時、来た「親の老後」や来たる「自身の老後」を思い、漠然とした不安にモヤモする事もあるでしょう。
どんな不安や悩みでもそうですが、考えても答えが見つからない時。
「考えても結論がでない」が答えなのです。そう、それは立派な答えなのです。
今わかる情報を最小限に取り入れ、思考を整理した後は「その時がきたら淡々と目の前の事に取り組もう」と言う腹積もりさえしていればOK。
私自身、親に来た老後と自分の来たる老後について、ただモヤモヤと考えていましたが、エンディングノートを購入し「そうか!」「なるほど!」の積み重ねにより、思考の整理整頓できました。
そして、「先の準備も大事だけど、まずは今日をいかに心地よく過ごすかが最も大事だわ。」と言う気付きと心の余裕が生まれました。
不安に思う時間と楽しい時間、悩む時間と学ぶ時間、愚痴る時間と笑う時間、どちらが心身へどんな影響を与えるかを考えれば、ある程度のところで腹を括り、わからない事は調べたり相談したりで理解を深め、嫌な事を笑い飛ばす心力が、来た老後と来たる老後に大切なのではと思います。
「今日」を疎かにして先を不安がらず。先の不安で「今日」という日を曇らせず。
「子どもだから」と構えず、「親だから」と気負わず。
何かと気がかりな世の中だからこそ、まずは今日を大事に過ごして欲しいと思います。
とりとめのない事を3部に渡り書いてきましたが、同じ様な気持ちでいらっしゃる方の心が「そっか♪」と少しでも楽になれば嬉しいです。